あなただけ見つめてる

コンカフェ狂いのOLの日記

きみに出逢えてよかった

推しの店の年越しイベントに参加した。
イベント時間は最長10時間。推しが推し被りのもとへ行く時間もあるだろうし、持て余す時間も長いだろうからとモバイルバッテリーをたくさん持って行ったけれど、充電したのはたったの一度だった。推しは休憩時間以外、ほとんどわたしの傍にいてくれた。
色々とあって推しのプライベート垢を見つけてしまったため、普段のハードで不健康な生活も知っていた。
今回の企画を提案したのは推しで、それを一番最初に相談してくれたのはわたしだった。
10時間ほとんど傍にいてくれて、ベロベロに酔ったわたしがダル絡みしても何度も答えてくれた。
イベント終了時まで残ったメンバーは少なかった。そのメンバーで初詣に行くことになった。
推しの隣に並んでお参りできたこと、一緒に色違いのお守りを買ったこと、おみくじで末吉を引いてショックを受けていたら推しも末吉で、おんなじだ!とはしゃぐわたしを呆れたように笑っていた推しのこと、ぜんぶぜんぶ嬉しかった。
初日の出を見に行こうとして二人だけで外に出た。ビルだらけの都会の空に初日の出なんて見えなかったけれど、思わず調子に乗って腕を組んだわたしに、内緒だよって悪戯に笑った推しの顔は、何よりも眩しかった。
10時間はとにかくあっという間だった。帰り間際に肩を抱き寄せてくれた、今年も良い年にしますと書いてくれた推しと別れるのがいつも以上に辛すぎて、冬の朝の澄んだ空気を吸いながらわたしは泣いて帰路についた。

今年も推しが健やかに暮らせますように。そして、その理由のひとつになれますように。
生誕で一番高いボトル下ろすために頑張るぞ……。