あなただけ見つめてる

コンカフェ狂いのOLの日記

きみといるときだけ主人公

推し禁を始めて一週間少し経った。

体感では、一ヶ月ぐらいの長さのように感じる。そのくらい推しに会えない夜は長くて、会う予定の無い世界は灰色だ。
会えなくなったわけではない。推しは昨日も元気に出勤していたし、Twitterで姿も見れる。
出禁を食らったわけでもない。ただ単に、わたしが金欠なだけだ(25日の給料日まで全財産11000円)。
さすがにボトル+6時間料金を現金で払うのは辛かった……。


会えない時間が愛育てる、とはよく言ったものだ。
仕事中も帰宅後もずっと推しのことばかり考えている。会える距離にいるのに、また新しい思い出が作れるはずなのに、お金がないという理由だけで会えないことがとても辛い。
かといって、お金絡み無しで会いたい気持ちはさらさら無い。卑屈人間なので「こんなに素敵な人が時間を割いてくれるなんて……」としか思えないのが関の山だ。

先日プリクラを撮りに行った帰り道、経営を乗っ取るために出勤日数を増やすことを話してくれた推しに、「応援します!」と威勢よく答えたくせに、全然行けないだなんて。
最後に推しに会った日、あまり来れなくなってしまうことを謝ったときも、推しはわたしが一番、わたし以上の子はいないと言ってくれた。
営業だとしても、勿体なさすぎる言葉だった。たとえそこに愛があるとしても、推しとオタクを繋ぐ目に見えるものはお金しかない。
最後に店に行ってからまだ一週間ちょっとしか経っていないけれど、それでもTwitterでふぁぼやリプをくれる推しを見ていると、たくさんお金をかけて良かったな……と思ったりする。


店に入るまでの緊張感、推しの顔を見た瞬間の安心感、嬉しいことを言ってくれたときのときめき、わたしの話で楽しそうに笑ってくれる推しの笑顔がたまらなく愛おしい。
普段はただ社会の小さな歯車でしかない、職場と家の往復をするだけのわたしが、推しの前でだけまるで少女漫画の主人公のような気分になれる。
こんなに好きになるなんて思わなかった。